Photo:宮崎 純一
寒鱈のかぶら蒸しなども考えたのですが、この鱈の脂の乗りや持ち味を生かすには、そして裏切りのない味に仕上げるには、と考えて揚げ物にしてみました。コースとして、揚げ物が続く事に抵抗もありましたが、普通に天紙の上に乗せて出すのではなく、ひと手間かけてそうめんの籠を作り、その中に梅しそ巻きパン粉揚げを乗せました。籠の下は、青海苔の天かすです。これに合わせてあるのは、優しくて少し個性があって、でもホッとできるような、うちの店らしいタルタルソースです。すりおろした柚子の皮と醤油を隠し味にして、上には鮪節を乗せています。味の邪魔をせず、ほんのりと漂う柚子の香りが、アクセントになっています。鱈のお味や繊細なバランスを邪魔しないように、パン粉も細かくした生パン粉にしました。
1979年生まれ、東京都出身。サービスマンとして、数店の飲食店舗で勤務。
その後、飲食店で働く上で、料理を知る事が必要不可欠なスキルだと感じ、2004年キッチンスタッフとして、株式会社ゼットンに入社。
2005年「銀座ゼットン」の料理長に就任。
2008年、日本橋に出店した「ニホンバシイチノイチノイチ」の料理長に就任。