Photo:宮崎 純一
トマトのデザートはいろいろやっているので、トマトでデザートを作るのはすぐに決まったのですが、これは最後まで試行錯誤した一品です。トマトだけで作ると、タルト台とのバランスが取れないので、何度か試作を重ねました。最終的には、トマトとイチジクのタルトにしてみました。イチジクとキルシュは良く合うのでタルト台にはキルシュを染み込ませています。このトマトは、昔懐かしい味わいのあるトマトです。しかし、デザートにするとなると、その魅力が他に消されないようにする工夫が必要で、中にトマトジャムを入れる事にして試作をしてみたのですが、 このトマトだけでジャムを作ると、梅ジャムのような感じになってしまって・・・。そこで、フランボワーズのピューレを足して、トマトの味わいは残りつつもバランスの取れたジャムを作り、タルト台の上にジャムを乗せて、カスタードを乗せてから、イチジクとトマトを乗せました。トマトは生のままではインパクトがないので、6等分にカットして、シロップをかけたトマトを1日くらいかけて半乾燥の状態にして、旨味と甘味を凝縮させてあります。最後に透明なトマトのジュレをかけて、艶を出しています。
1966年北海道根室市生まれ。 服部栄養専門学校を卒業後、 都内のフランス料理店イタリア料理店で調理、サービスに従事。 栄養士。EUOFA(ヨーロッパオーガニック協会)会員。1997年に「capo pellicano」、 2001年に「cuisine nature CiaoBella」、2005年に「cuisine nature ape」をオープン 。有機野菜を使った料理教室「自由が丘料理教室」主宰のほか、「アロマ&イタリア料理教室」や 「アンチエイジング」、「スローフード」、「マクロビオテック」などをテーマにした様々な料理教室を手がけている。